SoftwareOne導入事例

イノベーションと効率性を向上させる新たなAIの活用法を探る

A woman in glasses is using a tablet.

多様な事業を展開するQNET社が、Microsoft 365とWindowsに組み込まれたワークプレイスAIソリューションであるCopilot for Microsoft 365の新たなユースケースを模索するために、SoftwareOneとどのように協力しているかをご紹介します。

QNET Ltd. は25年にわたりイノベーションの最前線に立ち続け、その間にEコマース、教育、旅行など5か国にわたる事業を展開するまでに成長しました。同社が最初に試みたAIは、データ面での課題が大きく、思い通りに行きませんでしたが、それでもこの組織が諦める事はありませんでした。 Microsoft社によりGenAIフレームワークで開発された、画期的なワークプレイスAIソリューションであるCopilot for Microsoft 365をリリースした時、QNET社の興味に再び火が付きました。Microsoft 365のビジネスアプリケーションや Windows プログラムとスムーズに連動するこのソリューションの登場によって、QNET社はAIを活用する新たな方法を考える上で、白紙の状態になりました。 同社はSoftwareOneと共同で、 Copilot for Microsoft 365で何ができるかを従業員に知ってもらうために、従業員向けに一連のワークショップを開催するなどの意欲的なプロジェクトを開始しました。 QNET社は、社内のアーリーアダプター(早期導入者)にCopilot for M365の強みをもっと知ってもらい、より速く、より効率的に、よりクリエイティブな仕事ができるよう、仕事のやり方を変えるために使ってもらうことを奨励しました。

  • 最初の企業

    Copilot for Microsoft 365の複数用途への幅広い採用を目指した、地域で最初の企業の一つです。

  • 300人

    組織全体から選ばれた300人のユーザーが、Copilot for Microsoft 365でより良い働き方を模索しています。

  • 複数の用途に

    文書作成時の行き詰まりの克服からデータ分析、コンプライアンスに準拠した文書作成まで、さまざまな用途に使用できます。

QNET Ltd. logo
お客様
QNET Ltd.
業界
消費財
サービス
SoftwareOne Copilot Advisory Service
Hong Kong, China
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The software one logo in hong kong at night.

新たなAI実験に取り組む準備

1998年に設立され、世界5大陸で事業を展開するQNET社は、業務効率と顧客体験の向上を追求し続ける中で、その多様なビジネスモデルに最先端技術を取り入れることに常に熱心に取り組んできました。 Ivan Woo (アイヴァン・ウー)CIOは、約7年前に同社が初めてAI導入に着手したときのことを思い返し、当時は解決できなかったデータ面での問題に遭遇したと回顧しています。 しかし、それ以来、テクノロジーの世界では多くのことが変わりました。

OpenAIが2022年末にChatGPTをリリースし、生成AIの新機能を披露したことが転機となりました。 この進化は、 Microsoft 社が高度なAIツールであるCopilot for M365をMicrosoft 365とWindowsアプリケーションに統合することを発表したことでさらに進みました。 生成AIフレームワークの上に構築されたテクノロジーソリューションがいかに働き方を変えるかに気付いたQNET社は、再びワークプレイスAIに注目しました。

QNET社は、Copilot for Microsoft 365を自社のビジネスに活用する最善の方法を模索していました。 そして、Copilot for Microsoft 365がどのように従業員を支援しながら、厳格な法律、規制、モラルのルールを遵守できるかを知りたかったのです。 このことは、AIを慎重かつ計画的に導入することがいかに重要かを示しています。

SoftwareOneのようなパートナーは、私たちがAI技術を活用する手助けを、責任をもって行ってくれると思います。
A man in a suit and tie is posing for a photo.

Ivan Woo 氏

QNET Ltd. CIO

SoftwareOneはQNET社にとって10年以上にわたって信頼できるパートナーであり、同社によるMicrosoft 365やその他のMicrosoftソフトウェアライセンス契約への切替を支援してきた経緯を考慮すると、これは当然の選択でした。 直近では、両社はCopilot for Microsoft 365の導入の可能性を探っており、QNET社の革新的で先進的な取り組みに新たな1ページが加わったことになります。

A group of people sitting around a table in a conference room.
QNET head office, Hong Kong

現実的な期待を確立する

あらゆる種類や規模の企業がAIの導入を急いでいますが、QNET社は良いスタートを切ることに全力を尽くしているとWoo氏は強調しています。

ワークプレイスAIはまさに、一般市民の業務効率を劇的に向上させる可能性を秘めています。
A man in a suit and tie is posing for a photo.

Ivan Woo

CIO, QNET Ltd.

しかし、財務部門と法務部門は、会社幹部との最初の話し合いの際、特に心配していました。 SoftwareOneがCopilotアドバイザリサービスの一環として実施したプレキックオフワークショップでは、世界中から100名を超える関係者が集まり、QNET社のキーパーソンがCopilot for Microsoft 365の可能性について理解を深め、懸念や不安を払拭できるよう支援しました。

ワークショップでは、このテクノロジーの潜在的な利点を紹介する一方で、企業の社会的責任や、職場のAIが人間に取って代わる日が来る可能性など、参加者が懸念事項を話し合う場も設けられました。 また、Copilot for Microsoft 365でできることについて、全社従業員に現実的な期待を持たせることもできました。例えば、生成AIを搭載したソリューションによって、特定の作業を完了するのにかかる時間を数時間から数分に短縮できたとしても、(例えば)AIによって提供された分析が実際のデータに基づいたものであることを確認するには、やはり人間の関与が必要であることなどです。 「Copilot for Microsoft 365は作業の90%をやってはくれますが、それでも最後の10%は自分でやらなければならないのです。」とWoo氏は語り、「そしてその10%こそが最も難しい部分であることが多いのです」と付け加えました。

最初のワークショップが終了した時点で、QNET社はCopilot for Microsoft 365の可能性を調査するため、すぐに全社的に導入するのではなく、さまざまな部署から「AI Vengers」と名乗るユーザーを含む、少人数のユーザーグループへの導入から始めることにしました。 これらのアーリーアダプターは、約1か月後にユースケース(活用事例提案)を提出するよう求められました。 一方、SoftwareOneはQNET社と連絡を取り合い、さまざまな Copilot for Microsoft 365プロジェクトが開始された後に、その成功をどう効果的に測定するかについて話し合うワークショップを追加で計画しました。

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SoftwareOneは、以下を通じてCopilot for Microsoft 365導入のお手伝いをしました

  • ワークショップセッション: AIの可能性について関係者を教育し、組織の目標を明確にし、導入への期待を確立し、導入成果を測定する方法を探ります。
  • 緊密なコラボレーション: QNET社とSoftwareOne香港法人およびAPACタイガーチームとの緊密な連携。
  • AIおよびCopilot for M365への対応準備レポート: QNET社の具体的なニーズと目的に合わせて作成されています。
  • さらに広範囲への導入計画: アーリーアダプターによる初期のユースケースが確立されテストされた後に策定します。

ハードルを乗り越え、誤った方向に進まないためのナビゲーション

Woo氏は2024年初頭までに、全社でCopilot for Microsoft 365のアーリーアダプターがこのツールの可能性評価を完了することを期待しており、「それまでには、Copilot for M365によって彼らの仕事がどのように変わったかについて、何百もの体験談が寄せられているはずです」 「無駄の撤廃は導入の効果を測る良い方法ですが、データを伴う証言はさらに重要です」とWoo氏は語っています。

またWoo氏によると、QNET社の職場におけるAI導入は初期段階にあるものの、社員はその可能性に熱狂しているとの事で、 Copilot for M365 Copilot for Microsoft 365のさまざまな側面をカバーするSoftwareOneの継続的なワークショップが、こうした熱狂を高いレベルに維持するのに役立っているとの事です。そしてQNET社は既に、この関心が多くの利点をもたらすという兆候に気付き始めています。 例えば、デジタルエクスペリエンス担当のHazel Evangelista氏は、Copilot for Microsoft 365が文書作成者としての彼女の役割に非常に役立つのではないかと予想しています。 「(Copilot for Microsoft 365が作成した文章には) 私がさらに編集を加えなければなりませんが、それは私がライターズ・ブロック(文書作成時の行き詰まり)を克服するのに役立ちます。ライターズ・ブロックは非常にフラストレーションが溜まりますし、無駄な時間を消費してしまいますので。」と彼女は説明します。

新たな使用例として、Copilot for Microsoft 365を適用して、文書の書式を正しく整えたり、スプレッドシートのデータを分析したり、Word文書をより専門的な表現に変えることなどもありますし、国際的な職場におけるAIの使用事例を収集するために使用する予定の社員もいれば、翻訳に使用する予定の社員もいます。

SoftwareOneはQNET社がオフィスを構えるすべての地域で事業を展開しているため、Woo氏によると、これらの地域でSoftwareOneの指導は特に役立つと同時に、SoftwareOneは地理的に広範囲に展開している点で、競合他社とは一線を画しているとのことです。 「SoftwareOneの地理的カバレージは非常にユニークです。私は国際的に存在感のあるパートナーが必要なのです。」

何よりもQNET社は、AIアプリケーションにまつわる未知の問題点を克服し、同社が正しい道を選択できるよう、SoftwareOneの支援を期待しています。 Woo氏は次のように話します。 「(AIに関しては) 正しい使い方ができていない状況に陥る可能性があります。」 「従って油断は禁物です。しかし同時にこれはビジネスチャンスでもあるのです。」

当社の職場におけるAI導入はまだ初期段階ですが、社員は既にその可能性に大きな期待を寄せています。私たちが正しい道を選択できるよう、SoftwareOneに引き続きサポートして頂けることを期待しています。
A man in a suit and tie is posing for a photo.

Ivan Woo 氏

QNET Ltd. CIO 

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