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Oracle Java - シェア75%から21%へ。その急落の裏に隠された新たな「収益方程式」とは

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高島田 正哉Oracle Services シニアコンサルタント
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近年のIT業界において、Oracle Javaのシェア急落は大きな話題となっています。かつて2020年にJavaマーケットの75%を占めていたOracle Javaのシェアは、2022年時点で46%、2025年では21~28%まで急落しています(*1)。これは一見すると、Oracle社はライセンス戦略に失敗し、自ら市場を明け渡しているようにも見えます。

しかし、その裏側にあるのは「シェアを捨ててでも、利益とクラウドを獲る」という、極めて合理的かつシンプルな計算ロジックがあります。

なぜOracle社は、これほどまでに強硬な姿勢を崩さないのか?その真の狙いを4つの視点から解き明かします。

(*1): 主要な調査機関(New Relic, Azul, JetBrains等)のデータを総合したもの

1.「シェア」から「収益の質」へのパラダイムシフト

Oracleにとって、2011年のSun Microsystems買収以降抱えてきた「圧倒的なJavaシェア」は、実は長らく「一銭も生まない埋没資産」でした。

  • 「無料ユーザー」の切り捨て
    かつてOracleは、Oracle Javaの無償利用を認めており、その結果、膨大なシェアの大部分を占めていたのは、利益をもたらさないユーザー層でした。Oracleは、収益に貢献しない層を維持するコストを削減し、「逃げられない企業」から確実に高額なライセンス料を徴収する道を選んだのです。
  • 「10倍の単価」ならシェア半分でも勝ち
    2023年に導入された「従業員数課金(Universal Subscription)」により、企業によってはライセンス料が従来の30倍にも跳ね上がるケースが報告されており、Oracleに莫大な利益をもたらしています。

Oracleの計算式:
「シェアが50%になっても、残った顧客から10倍の料金が取れれば、売上は5倍になる」

つまりOracleにとって、シェアの低下は「敗北」ではなく、「顧客の選別(スクリーニング)」に過ぎないのです。

2.Javaを「OCI(クラウド)への呼び水」にする

Oracleの最大の経営目標は、AWS(Amazon)やAzure(Microsoft)に対抗する自社クラウド「OCI(Oracle Cloud Infrastructure)」の急成長です。ここにおいて、Javaは最強の「交渉カード」として機能します。

  • ライセンス調査/監査は「対話」の始まり
    Oracleは高額なJavaライセンス料の請求を提示した後、こう提案するでしょう。
    「OCIを契約してシステムをクラウドへ移行してもらえれば、Javaの費用は無償、あるいは大幅割引にします」

    Javaを単体で売るのではなく、顧客を自社のエコシステムへ誘導するための「入り口(ファネル)」として活用しているのです。

3.シェアが「0」にならないという絶対的な確信

多くのエンジニアがOracle JavaからOpenJDKへの移行を進めていますが、Oracle Javaのシェアが完全に「0」になることはありません。理由は「動かせない資産」が世界中に存在するためです。

  • レガシーシステムの壁
    20年以上前に開発された基幹システムの中には、OpenJDKへの移行が技術的に困難なものが多数あります。
  • ISV(ソフトベンダー)の制約
    特定の業務パッケージが「Oracle JDKのみ動作保証」としている場合、ユーザー企業はOracle Javaを使い続けるしかありません。
  • 「OCI無料枠」によるクラウド誘導
    Oracleは「OCI上であればJavaライセンスは無料」という強力なカードを持っています。

4.さらなる「課金モデル」の拡大へ

Oracleの攻勢はこれからも止まらないでしょう。OracleはOracle Javaユーザーに対してさらなる課金カテゴリーを拡大させるかも知れません。特に爆発的に利用者が拡大しているAIが、APIを通してJavaでも動作するようになれば、それに対して新しい課金モデルが登場するのも想像に難くありません。 

 
課金対象 予測されるモデル
IoT・デバイス センサーや端末数に応じた課金
AI・API AI推論や外部API利用数に応じた課金

今後Oracle Javaは、「開発ツール」としてではなく、「利益を得るための金融商品」として変貌し続けるでしょう。 

5.Oracleが描く「勝ち筋」とユーザーの選択

OracleにとってJavaはもはや「普及させるためのプラットフォーム」ではなく、「高収益顧客をOCIへロックインするための装置」です。

では、ユーザーはどうすべきか?答えは明白です。今すぐOpenJDKへ移行することです。

2025年の調査ではOracle Javaユーザーの78%が移行済みまたは計画中とされています。

6.今すぐ取り組むべき最初のステップと専門家の活用

まず行うべきは、Oracle Javaの利用実態を正確に調査することです。複雑な環境では専門知識が必要となるため、SoftwareOneのような専門家の支援が有効です。

確実な移行を推進するためにも、すぐにお問い合わせください。

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Oracleアドバイザリサービス

SoftwareOne Oracleアドバイザリサービスは、コスト削減の機会に関する分析サービスを提供し、Oracle契約の財務、運用、または法的リスクに関する理解を深める支援をいたします。

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高島田 正哉
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