優れた組織では、従業員がイノベーションを推進する力となっています。今日、成功している企業は、従業員がイノベーションを達成するために、コラボレーションの力を活用する方法を学んできました。しかし、イノベーションを可能にするツールの多くは、情報共有ツール、クラウドサービス、個人が日常的に使用する無数のアプリやサービスなど、セキュリティの脆弱性のギャップを引き起こし、データ損失につながる可能性があります。データ損失の原因として最も一般的でありながら見過ごされているのが、誤削除です。
従業員がメールボックスやOneDrive for Business、SharePoint Onlineからデータを削除したけれども、そんなつもりはなかった、あるいは後で気が変わったというような場合を「誤削除」と言います。これは、本連載の以前の記事で取り上げた悪意のある削除とは異なるものです。問題意識はあっても、このようなヒューマンエラーは、あらゆる業種、あらゆる企業の原動力となっている部分に存在します。言い換えれば、ヒューマンエラーは、あらゆるセキュリティチームにとって、解決できていない問題なのです。
幸いなことに、ユーザーが削除したファイルを復元するのに役立つサードパーティのソリューションが用意されています。このようなソリューションがなければ、誤って削除してしまったファイルは永遠に失われる可能性があります。たとえ、貴社がファイルを復元することができたとしても、数時間かかるかもしれません。その間、従業員はお手上げ状態で、ビジネスクリティカルなファイルにアクセスすることができないのです。しかし、バックアップとリストアサービスを利用すれば、ユーザーが誤って削除してしまった場合でも、バックアップデータを迅速にリストアすることができます。
ここでは、誤削除がどのように発生し、どのように対処すればよいかを詳しく見ていきましょう。
よくあるシナリオをご紹介しましょう。ある日、田中さんは、気分を変えて生産性を維持するために「大掃除の日」と宣言し、ファイルを整理することを決意しました。彼女はまず、OneDriveのファイルを整理することから始めました。直近の四半期は非常に多忙で、書類を整理するためのフォルダを作成する時間がなかったのです。簡単に言うと、彼女のOneDriveは無秩序な状態でした。大掃除の日には、何百もの保存されたファイルを、自分で作成したフォルダに整理する必要がありました。
田中さんはプロジェクトにのめり込んでいくうちに、「大掃除の日」には、未完成の原稿や不要なジャンクファイル、過去数か月に作ったファイルのコピーなどを削除する必要があると、すぐに気づきました。
そして、削除が始まりました。田中さんは、名前のないファイルや奇妙な名前のファイルを大量に発見しました。あまりに多いので、ファイルを開いて内容を確認するのをやめ、そのままごみ箱に送ってしまいました。彼女の上司は、この作業に一週間も費やすことを許可しなかったので、そうすることは完璧に理にかなっているように思えました。しかし、これまでの多くの人がそうであったように、田中さんは誤って必要なファイルを削除してしまったのです。
さらに悪いことに、4か月後、田中さんの同僚の鈴木さんが重要な会議を控えていて、そのファイルの1つを必要としていました。しかし、田中さんが削除してしまったため、鈴木さんがアクセスすると、そこにはファイルがありませんでした。重要な会議まであと1日。削除されたファイルにすぐにアクセスできないため、鈴木さんは手が離せないほど忙しく働くことになってしまいました。
多くの企業で誤って削除してしまう理由の1つは、多くの人がMicrosoft 365がバックアップを提供しているという印象を持っていることです。確かにM365は、削除するためごみ箱に入れたアイテムを保存します。しかしそれは1か月間だけです。1か月後、ゴミ箱の中のアイテムは永久に削除されます。
M365環境における他のタイプのファイルは、次のように永久に削除された後、2段階のごみ箱を通過します。
リサイクルボックスからデータを取り出すには、時間と手間がかかります。Microsoft社のサポートに連絡し、すぐに回答が得られるようにしなければいけません。鈴木さんの場合、返事を待っている時間はなく、いつ返事が来るのかの明確な時間も示されていませんでした。
SoftwareOneのBackupSimpleのようなサードパーティのバックアップとリカバリサービスは、誤って削除したファイルの復元プロセスを簡素化するだけでなく、転送中や保存中のデータを暗号化するので、データを安全に保護することができます。データは継続的にバックアップされるため、削除されたデータにアクセスできないタイムラグがほとんどなく、迅速かつスムーズな復旧が可能です。
ファイルやデータがすべてという世界において、SoftwareOneのBackupSimple は貴社の最も貴重な資産を保護します。マネージドバックアップは、ファイルのバックアップ、保護、リカバリを効率的に行うため、失うものは何もありません。 BackupSimple がインフラストラクチャへの大規模な投資を必要としないため、ほとんどの中堅・中小企業には、どのような状況でも実質的にすぐに利用できることにご満足いただいています。
BackupSimple がどのように組織をサポートできるか知りたいですか？SoftwareOneのワールドクラスのマネージドサービスとMetallic社の受賞歴のあるSaaSデータ保護を組み合わせることで、ランサムウェアやその他のデータ損失の脅威に直面しても、データを安全に保ち、復元することができます。
BackupSimple がどのように組織をサポートできるか知りたいですか？SoftwareOneのワールドクラスのマネージドサービスとMetallic社の受賞歴のあるSaaSデータ保護を組み合わせることで、ランサムウェアやその他のデータ損失の脅威に直面しても、データを安全に保ち、復元することができます。
