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アプリケーション サービス クラウド移行における失敗例トップ5とは?

A man in a suit and tie poses for a photo.
Joaquin PotelCloud and Applications Sales Leader
An aerial view of a winding road in the snow.

SoftwareOneでは、何千ものお客様が、クラウド化を進めています。私は毎週、クラウド戦略を進化させるシニアITエグゼクティブと会話をしています。その中で、パブリック クラウドを導入する際に、陥りがちな5つのテーマがあることに気づきました。それらのテーマを詳しく見ていきましょう。

1. 単なるデーターセンターのリプレイス観点のクラウド化へのアプローチ

私が話をするリーダーの中には、クラウドに対してインフラ的な視点に重点を置きすぎている方がいらっしゃいます。このような場合、彼らは "早く移動させよう" と考えているのかもしれません。しかしそれは、最適化されていないクラウドの移動や、ビジネス価値を生み出さないプロジェクトが抱える問題を無視することになります。

もしかしたら、貴社はハイパースケーラーに大きなコミットメントをしたばかりで、時間は刻々と過ぎているかもしれません。多くのアプリが「すでに支払ったから」という正当な理由でリホストされています。アプリは通常そのままなので、数か月のクラウド投資の後、最良のシナリオは、移行されたアプリがオンプレミスと全く同じように動作することです。クラウドの前提条件とされるものはほとんどなく、アプリの見た目も動作も同じです。

2. ビジネス上の成果より、技術を優先させたアプリケーション移行

お客様の中には、技術的に最も都合の良い方法に基づいてアプリケーションを移行したいとお考えの方もいらっしゃいますが、最大のビジネスインパクトをもたらす方法とのバランスが取れていないことがあります。このようなアプローチは、作業を簡素化し、IT部門はより俊敏に移行できるようになりますが、その結果はビジネスにとって期待外れになる可能性があります。

経営陣は、クラウドが何を提供してくれるのかについて大きな期待を持っています(ハイパースケーラーのマーケティングの影響もあります)。クラウドに移行して、同じようなエクスペリエンスを同じようなコストで提供するのは十分とは言えないかもしれません。特に、移行プロセスで多くのITリソースが消費され、通常業務に支障をきたしたり、他の戦略的プロジェクトが延期されたりする場合はそうです。

3. ツールやベストプラクティスベースではなく、ホワイトボードベースのアプローチでの移行計画

多くの組織は、技術的な実現可能性、アーキテクチャの一貫性、コード品質、リファクタリング能力に関する社内の前提に依存しています(動作しているコードをすべて捨てたいと思う人はいないでしょう)。計画プロセスにおいて、前もって仮定をすることは、しばしばブーメラン効果をもたらします。どのようなアプリケーションの変更が必要なのか、特定のアプリケーションのリファクタリングがどの程度可能なのか、ほとんど理解されないままクラウド移行が計画されることが何度もあり、衝撃を受けることがあります。

リファクタリングというカテゴリの中にも、様々なアプローチ方法があります。アプリをPaaSで動かすだけのリファクタリングや、セキュリティの問題を修正するのと、マイクロサービスのアプローチを使って完全に刷新するのは同じことではありません。何を所有し、何に対処して移行するのかを知るには、業界で認められている方法と並行して、自動検出・検査ツールを使用するのが一番です。

4. 開発と運用のクラウド戦略が分断されている

クラウドを導入する際、IT管理者はデータセンターの置き換えやインフラのコスト削減に偏り、開発チームは生産性や新しいアプリケーション機能に重点を置いています。これらのグループは、以下のような、クラウド導入に伴う過小評価されがちな課題に対して意図的に協力し合う必要があります。バックアップはどのように行うのか?バックアップはどのように機能するのか?クラウドにおける適切なガバナンスモデルとはなにか?についてです。

5. 従来と変わらない方法でコストを考えること

顧客がクラウドのビジネスケースを作成するのを支援し、クラウドとオンプレミスのワークロードをどのように比較しているかを見ると、マルチクラウドの世界でより高度なコストと調達のシナリオを管理するための FinOpsの 専門知識が不足していることがよくわかります。システムインテグレータやクラウドアーキテクトは、ソフトウェアやライセンスの専門家であることはほとんどありません。彼らは、ITの世界における価格の力学に焦点を当てていません。

例えば、データベースのライセンスやその他の特定のソフトウェア製品を購入したい場合、クラウドマーケットプレイスで直接購入する選択肢もありますが、オンプレミスとクラウドのハイブリッドな権利を持つ従来のソフトウェア契約を通じて購入することも可能です。もし、ソフトウェアがSaaSソリューションとしてクラウドで調達されることを前提にビジネスケースを構築するのであれば(アーキテクトにとっては合理的に思えるかもしれませんが)、それは単にコスト見積りの構築方法として間違っているのです。実際、ソフトウェアのコストが過大評価されていたり、最適化されていなかったりして、クラウドでのビジネスケースが機能しない状況を数多く目にしてきました。また、クラウドインフラでも、長期契約によって単価が改善されるケースが多く見られます。

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